top of page
木田厚瑞 医師の医療コラム
― 病気に向かい合う晴耕雨読の生活 ―
検索
2023年10月1日
No.284 咳が強い間質性肺炎と逆流性食道炎の関係性と治療のありかたの疑問点は?
2023年10月1日 呼吸器の病気の中でも治療が難しいのは、肺の構造そのものが大きく変化し、働きの面でも元に戻すのが難しい場合です。大きく穴が空いて壊れる肺気腫とその対局にある間質性肺炎が問題です。肺気腫は肺が過膨張となり縮まりにくくなる病気ですが間質性肺炎は肺組織が広い範...
閲覧数:6,972回
2023年5月25日
No.278 家族性に発症する間質性肺炎とは何か?
2023年5月25日 間質性肺炎は、肺に広範な炎症性病変が進み、肺組織が次第に固くなり酸素の取り込みが低下していく治療が難しい疾患として知られてきました。 間質性肺炎は、「肺炎」の名称がついていますが抗生物質で治る細菌性の肺炎とは、区別され、多くの呼吸器疾患の中でも治療が難...
閲覧数:7,433回
2022年6月13日
No.255 間質性肺炎を簡単に調べる新方法とは?
2022年6月13日 間質性肺炎は種類も多く、診断方法、治療法が複雑です。近年になり胸部CT撮影の技術が進み、病理解剖の所見との対比が進み初期の病変や治療による進行の差が明らかにされてきました。間質性肺炎は、近年、増加していると言われます。恐らく、環境の変化や高齢化社会を反...
閲覧数:6,016回
2022年6月3日
No.254 特発性間質性肺炎はどのような病気か?
2022年6月3日 長く空咳が続く、階段を上るときに苦しくなる、健診で胸部レントゲン撮影を行ったところ異常が指摘された、などの理由で受診する方がいます。 大きくまとめて間質性肺炎(ILD)という肺の病気は、肺胞の壁に細胞増殖、炎症、線維化が起こる疾患ですが発症には多様な原因...
閲覧数:6,635回
2022年4月19日
No.248 種類の多い間質性肺炎をどのように区別するか?
2022年4月19日 間質性肺炎には、原因、発症の仕方、経過などから多くの種類に分けられています。この分類により新しい薬の治験が実施されてきたという経緯があります。狭い範囲でも確実に効果があるという証拠があれば、次第にすそ野を広げていけるきっかけとなり重要です。...
閲覧数:27,080回
2022年3月14日
No.244 増加している間質性肺炎
2022年3月14日 肺は、触った感じは綿菓子のようだと表現されることがあります。実際にヒトの肺組織を手で触れた経験によれば、綿菓子よりはしっかりしているがスポンジよりは柔らかい気がします。肺組織は、柔らかいだけでなく張りがあるので呼吸ごとに拡張―収縮を繰り返すことができま...
閲覧数:24,169回
2021年12月3日
No.222 間質性肺炎で夜間にみられる低酸素血症の影響
2021年12月3日 間質性肺炎(ILD)、私たちが日常の診療でみている慢性呼吸器疾患の中では頻度の高い疾患です。原因が不明であることが多く、近年、抗線維化薬が使われるようになりましたが依然として治療が難しい疾患であることは変わりません。...
閲覧数:14,710回
2021年10月8日
No.210 特発性肺線維症の初期病変とはなにか?
2021年10月8日 間質性肺炎は呼吸器科医が診ることの多い病気です。治りにくい空咳や階段を上がるときに息切れを感ずるようになった、あるいは健診で撮った胸部X線像で異常を指摘されたなどが受診の理由です。綿菓子のようにフワフワした柔らかさをもつ肺組織が線維化を起こし硬くなり、...
閲覧数:1,707回
2021年9月13日
No.201 肥満と間質性肺炎の因果関係
2021年9月13日 米国では国民の約40%が肥満に相当し、これが原因で肝硬変、糖尿病、心血管疾患などが発症、悪化することから社会問題として重要視されています。 睡眠時無呼吸症候群や喘息が肥満と関わっていることは知られています。肥満はその他の呼吸器疾患にはどのように関わって...
閲覧数:3,200回
2021年8月24日
No.199 間質性肺炎の問題点はなにか:患者と臨床医、研究者が考えていること
2021年8月24日 間質性肺炎(ILD)は、治療しても改善が難しい強い息切れ、咳などの症状に加え、進行すれば低酸素血症を起こし、しかも経過中に急に悪化することもあり呼吸器内科医にとって最も治療が難しい疾患の一つとなっています。近年、抗線維化薬が使うことができるようになり、...
閲覧数:4,212回
2021年5月31日
No.171 肺の血管分布から見た間質性肺炎の新報告
2021年5月31日 間質性肺炎は、呼吸器内科医にとってもっとも手ごわい病気の一つです。治りにくい咳が数週間から数か月以上も続き、坂道を上るときに息切れが強い、疲れやすいなどの症状がみられます。 間質性肺炎の原因は多岐にわたり、職業・環境性や薬剤など原因の明らかなものや、膠...
閲覧数:2,734回
2021年4月1日
No.157 間質性肺炎の発症機序:研究の新展開
2021年4月1日 間質性肺疾患(ILD)は、肺の組織が広範囲に炎症、線維化を起こし、呼吸によるガス交換の働きが損なわれてしまう病気です。 ILDは、原因、検査や、経過などで細分類、細細分類していくと100種類を越えるのではないかと云われます。その代表は、発症の原因が不明の...
閲覧数:1,287回
2020年7月14日
No.85 間質性肺炎とCOPDの類似性を明らかにしたトピックス
2020年7月14日 昔、私たちが習った呼吸器病学では、肺の病気は、気道に始まる病気と肺胞に始まる病気に大別していました。前者には、喘息やCOPD (慢性閉塞性肺疾患;肺気腫、慢性気管支炎)があります。後者には、間質性肺炎と呼ばれる病気があります。間質性肺炎は、肺胞が広い範...
閲覧数:11,037回
2020年7月7日
No.83 大気汚染が間質性肺炎を発症、悪化させる
2020年7月7日 間質性肺疾患(ILD)は、複雑な機序により左右の肺に広範囲に陰影が出現し、悪化すると次第に肺組織が硬く、縮小していく疾患です。 ILDの分類は、複雑です(コラムNo.81参照)。原因が特定できない間質性肺炎は特発性間質性肺炎(IIP)と呼ばれています。...
閲覧数:1,678回
2020年7月1日
No.81 間質性肺炎の研究はどのように進歩したか
2020年7月1日 間質性肺炎は複雑な病気です。医師にとっても短時間で患者さんに分かりやすく説明するのは難しい、といつも感じます。近年、明らかに患者数が増えてきていること、正確に診断する方法がかなり確立してきたこと、その結果、複雑に再分類されることになったこと、などが問題で...
閲覧数:4,365回
2020年6月4日
No.69 家族性間質性肺炎の新たな展開
2020年6月4日 間質性肺炎は、肺のもっとも大切な機能である酸素の取り込みと二酸化炭素の排出を行う肺胞が広い範囲で炎症を起こし、その結果、線維化が進み、強い息切れが治まらず高度の酸素不足となり、長い間、患者さんを苦しめる病気です。多くの呼吸器疾患の中でも治療が難しい病気の...
閲覧数:14,736回
2020年5月26日
No.67 間質性肺炎とはどのような病気か
2020年5月26日 間質性肺炎は、私たち呼吸器医が診る病気の中では稀な病気ではありません。受診するきっかけは、空咳や、坂道を上るのが苦しくなってきたという自覚症状に拠る場合、健診の胸部レントゲン写真で異常を指摘される場合、他の病気の治療中に偶然発見され、詳しい検査が必要だ...
閲覧数:9,672回
2020年5月19日
No.64 間質性肺炎の研究にたずさわったころ
2020年5月19日 今から半世紀も前ですが、私は医学部を卒業した後、病理学教室の大学院で学んでいました。当時、学園紛争のさなかにありながら教育、研究に打ち込む、恩師、梶川欽一郎教授の人柄に惹かれたことも大きな理由でした。与えられた研究テーマは、間質性肺炎の機序を電子顕微鏡...
閲覧数:6,866回
bottom of page