No.327 併存症が多い喘息治療はなぜ難しいか
2025年10月20日 糖尿病や高血圧など 併存症が多い喘息は治療が難しい と言われています。しかし、中高年の喘息患者さんのほとんどで併存症があります。治療を難しくしている理由は、喘息は、重症ではないが併存している他の病気が喘息の治療方針を難しくさせるためです。他方で、これまでは、治療が難航していた喘息の一部で有効性が判明している⽣物学的製剤が新しい治療薬として大きな改善効果を示しています。しかし、薬は極めて高価であり、また、患者さんが正確に無駄なく進めるには、いつまで治療をどのような形で継続すればよいのか、という問題点もあります。 ⽣物学的製剤の治療という新しい治療が、スタートしたことを背景に、重症喘息を見直そうとする論文は、呼吸器医にとっても関心の高い領域であり、近年、発表論文は極めて多くみられます。治療が難しい重症の喘息をどのように治療を進めていくか。 日本喘息学会が2023年に発表した「喘息診療実践ガイドライン2023」では、重症化因子として合併症・併存症が挙げられています。それらは、肥満、睡眠時無呼吸症、鼻炎、ストレス、胃食道逆流症
2025年10月20日


No.326 悪性腫瘍の診断名をどのようにして本人に説明するか?
2025年9月29日 カゼのような症状で受診された患者さんが、たまたまの検査で、すでに広がっている肺がんと判明したとき、本人にどのように説明すればよいか? 1990年代では、本人には深刻な病気であることは伏せ、家族の中で患者さんがもっとも信頼を置いている人―キーパーソンに...
2025年9月29日


No.325 超高齢者の健康をどう守るか – 先端医療が抱える問題点の解決
2025年9月16日 9月15日は敬老の日です。全国で100歳以上の高齢者数は、2025年9月1日時点で約10万人であり、前年比では約4,600人の増加と報告されています。男女別では、女性が全体の88%を占めており、圧倒的に女性優位です。厚労省では平均寿命だけでなく、生...
2025年9月16日


No.324 大気汚染と子供の喘息発症はどのように関係するか?
2025年9月12日 世界保健機関 (WHO)によれば2019年には PM2.5による大気汚染 が原因となり世界で420万人以上が死亡したと言われます。莫大な被害者数です。1ミクロンは、1㎜の1,000分の1を意味します。現在では、微粒子による大気汚染が深刻化してい...
2025年9月12日
No.323 睡眠時無呼吸症候群は、心血管病変と密接に関係する
2025年9月5日 推奨睡眠量は、毎日少なくとも7時間と言われます。「国民健康・栄養調査」(2023年)では日本人で充分に睡眠がとれている人は、74.9%であり、4人に1人は慢性的な不眠の状態で過ごしていると報告されています。日本人は眠る時間も十分に取れずに働いているような印象を受けますが実は、米国の成人のほぼ33%が1日、7時間未満の睡眠を報告しており、その割合は若年成人や社会経済的地位の低い個人ではさらに高くなっています。十分な睡眠は、最適な身体的健康、免疫機能、精神的健康、認知機能の維持のために不可欠です。睡眠不足は公衆衛生上の問題であり、睡眠時間が短いと事故の増加、身体的、神経学的、精神的健康にさまざまな悪影響が生じ、全死因に関係し、また死亡率の上昇が引き起こされます。 しかし、前述のように慢性的な睡眠不足は現代社会では一般的であり、仕事の要求、社会的および家族的責任、病状、睡眠障害など、さまざまな要因によって生じる可能性があります。睡眠負債が蓄積すると、パフォーマンスの低下、事故や死亡のリスクの増加、心理的および身体的健康の両方への
2025年9月5日
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