2021年6月22日No.175 アナフィラキシーとは何か?2021年6月22日 アナフィラキシーは、食物、薬、虫刺されなどが原因となり、急に発症する死に至る可能性のあるアレルギー反応です。 アナフィラキシーの特徴は予測が難しいことです。アナフィラキシーを経験した人たちに尋ねると、多くの人でアレルギーがあることに気づいており、一部で...
2021年6月16日No.174 12歳~15歳までの新型コロナウィルス感染症ワクチンの効果と副反応2021年6月16日 わが国ですでに広く接種されているファイザー-バイオンテックCOVID‑19ワクチンは、トジナメラン(Tozinameran)とも呼ばれています。コードネームはBNT162b2。商品名としてコミナティ筋注(Comirnaty)で販売されています。緊急使用...
2021年6月2日No.173 新型コロナウィルス感染症:ワクチン接種後にも残る疑問点2021年6月2日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、患者数では、米国が断トツで、約3,324万人。他方、わが国では約78.9万人。米国では、2021年1月よりワクチン接種が進み、1回でも接種した人は約50%、2回目の接種が終了した人は、約40%です。ワクチン...
2021年6月1日No.172 呼吸を助ける横隔膜は病気でどう変化するか?2021年6月1日 息切れは横隔膜に深く関わっています。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療では、横隔膜を含む筋肉を鍛えていくリハビリテーションが重要となります。慢性の呼吸器の病気を患者さんに説明する際には、横隔膜の役割を分かりやすく説明することが必要ですがこれが簡単ではあり...
2021年5月31日No.171 肺の血管分布から見た間質性肺炎の新報告2021年5月31日 間質性肺炎は、呼吸器内科医にとってもっとも手ごわい病気の一つです。治りにくい咳が数週間から数か月以上も続き、坂道を上るときに息切れが強い、疲れやすいなどの症状がみられます。 間質性肺炎の原因は多岐にわたり、職業・環境性や薬剤など原因の明らかなものや、膠...
2021年5月27日No.170 新型コロナウィルスに感染した肺胞構造の超微細構造の変化2021年5月27日 新型コロナウィルス(SARS-Vo-2)の感染により臨床症状を示すのが新型コロナウィルス感染症(COVID-19)です。空咳などの症状は、ほとんどが気道に起こる病変と推定されますが肺胞に病変が及ぶと一気に重症化します。胸部CTでは、淡いスリガラス状の陰...
2021年5月20日No.169 睡眠不足は新型コロナワクチン接種の効果を弱める2021年5月21日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染予防の中心はワクチン接種です。 しかし、ワクチンをうてばCOVID-19に感染しない、と断言できるわけではありません。 ワクチン接種により体内の免疫反応が正常に働き、感染ウィルスに対する抗体産生が十分で...
2021年5月18日No.168 いま、呼吸リハビリテーションをどう考えるか2021年5月18日 呼吸リハビリテーションは、COPD (慢性閉塞性肺疾患)、気管支拡張症、気管支喘息など慢性の呼吸器疾患のほぼ全てに有効な治療法として知られています。しかし、実際に必要な患者さんが呼吸リハビリテーションを受けている人は、もっとも進んでいると云われる、米国...
2021年5月17日No.167 新型コロナウィルスワクチンに伴う重度の過敏症とは2021年5月17日 新型コロナウィルスワクチンの接種が全国で、急ピッチで進められています。 多くの患者さんから、相談を受けるのは早くうちたいが過敏症(副反応)が心配、基礎疾患が危険とならないか、という質問です。 厚労省の有識者検討会は、ワクチン接種後、新たに20~90歳代...
2021年5月14日No.166 変わってきた重症喘息の治療方針2021年5月14日 喘息には多様な病態が知られています。その中で重症喘息に対する治療は、最近、見直されつつあります。英国の呼吸器専門雑誌、Thoraxでは、重症発作を起こす喘息の対策が必要であると述べています[1]。著者らは喘息治療の専門家として知られています。...