

No.298 肺がん検診を他の病気の早期発見に生かす
2025年3月19日 わが国の死因の第1位は悪性腫瘍であり、肺がんがその第1位を占めています。早期発見のためには、原因を除くことを目的とした一次予防として禁煙運動(たばこコントロール)、さらに、早期発見、早期治療を目的とした二次予防が行われています。これにもとづき、40歳以上の男女に対し、年1回の胸部X線撮影(CXR)、重喫煙者の高危険群ではさらに喀痰細胞診の併用が実施されています。 胸部CT検査、すなわち低線量コンピュータ断層撮影法(LDCT)ではCXR検診の10倍程度の肺がんが発見されることが知られています[1]。また、LDCTによる発見は早期発見が多く、手術により切除した後により長生きするという成績が報告されています。特に、淡い陰影を示す高分化で予後良好な小型肺腺癌が非喫煙者や軽喫煙者で多く発見されてきています。私たちの施設でも非喫煙者の中年女性で胸部CT検査により偶然発見の早期肺がんを、しばしば、経験するようになってきました。 しかし、現在のCXRによる肺がん検診にLDCTを導入するには、検査費用の高額化、放射線診断医の負担増に加え
2025年3月19日
No.297 有名歌手の二人を苦しめた間質性肺炎
2025年3月10日 天賦の歌唱力と言われた美空ひばりさん(1937-1989年)が亡くなったのは特発性間質性肺炎の悪化による呼吸不全でした。享年52歳。約4年間の闘病でしたがその間も歌い続け、多くのフアンを魅了しました。ハスキーボイスで知られる八代亜紀さん(1950-2...
2025年3月10日


No.296 長引く咳について知る
2025年3月6日 咳は、外来を受診する多くの患者さん方の共通した症状です。ありふれた症状にもかかわらず咳の研究は、歴史的には遅れていました。その理由は、従来の臨床研究の方向は、咳が起こる 機序を考え 、それにもとづき 対策を考える...
2025年3月6日
No.295 激しい気候変動が呼吸器疾患をもつ高齢者を直撃する
2025年3月5日 兼好法師(1283年~1352年ごろ)は、冬の寒冷には耐えられても猛暑の夏は耐え難いので住まいの建築は夏を考えて作りなさい、と述べています(徒然草55段)。当時でも家屋構造から日本の夏の暑さは苦になるほどでした。現在、地球全体の平均表面温度は産業革命前...
2025年3月5日


No.294 つば九郎の死:診断の難しい肺高血圧症
2025年2月25日 東京ヤクルトスワローズの公式マスコット、「つば九郎」こと、足立 歩氏(52歳)が沖縄キャンプから移動中の空港で2月4日、急死したとの報道がありました。読売新聞の「編集手帳」には、重たい着ぐるみで役を演じきった氏の訃報に泣いた、とマスコットに徹したプロ...
2025年2月25日
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