

No.100 新型コロナウィルス感染者をホテルに収容する場合の問題点
2020年8月26日 新型コロナウィルス感染者 (COVID-19)が一気に増加し、病床の不足が懸念され、それを補う目的ですでにホテルの利用はわが国でも広く実施されています。 ホテルを臨時の病棟として使用するというアイデアは、「逆方向トリアジー」と呼ばれ他の災害時での応用が...
2020年8月26日
No.96 苦しんでいる新型コロナウィルス感染症からの回復者
2020年8月18日 わが国でも新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患した患者数は、日ごとに増加していますが、幸い軽症で済み社会復帰している人も増えてきています。 WHO(世界保健機構)は、すでに、2020年2月18日、「臨床的な改善の指標」を発表し、社会復帰に...
2020年8月18日


No.94 新型コロナウィルス感染症はどのような機序で重症化するか
2020年8月12日 新型コロナウィルス感染症 (Covid-19)の患者数は、全世界で1,950万人を超え、死亡者数は70万人以上に達しました(2020/08/09 現在)。猛威は、いつ、どのような形で終息するか、予想ができない状態になっています。...
2020年8月12日
No.86 新型コロナウィルス感染症に対するワクチンの臨床治験
2020年7月20日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、コロナウイルス(SARS-CoV-2)により引き起こされる急性の感染症です。治療薬、ワクチンの開発が急務であり先陣争いが進んでいます。 ワクチンの候補は、2020年5月までにすでに120種以上が挙げられて...
2020年7月20日
No.84 無症状の新型コロナウィルス感染症の問題点
2020年7月10日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の典型的な症状は、発熱、咳、息切れ、筋肉痛、鼻汁、咽頭痛、味覚異常、嗅覚異常であると報告されています。 ウィルス感染による重症度は、年齢、職歴、持病としての慢性疾患の有無と種類、免疫能の低下、感染者との接触歴...
2020年7月10日
No.82 広がる新型コロナウィルス感染症:くしゃみと咳の科学
2020年7月6日 1919年から1920年にかけて米国ではインフルエンザが大流行しパンデミックとなりました。「咳とくしゃみが広げる病気」が当時、予防のスローガンでした。今から100年前のできごとです。 1回の咳は、約3,000個、くしゃみでは約4万個の微粒子が空気中に放出...
2020年7月6日


No.73 新型コロナウィルスの構造と薬の開発
2020年6月13日 新型コロナウィルスの治療薬の開発は、各国の専門家グループの間で熾烈な競争となっています。 新薬の開発は、スーパーコンピューターを駆使して10億くらいの候補物質の立体的な化学構造の設計図を作成し、さらに薬と結び付く対象物(この場合は新型コロナウィルス)を...
2020年6月13日
No.72 新型コロナウィルス感染症が、喫煙男性に多い理由
2020年6月12日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が合併症の多い、男性に多いことは中国、欧州、米国からのデータに共通しています。イタリア、ボンバルディアでは3月18日までに集中治療室で治療を受けた1,591人のうち82%が男性でした。...
2020年6月12日
No.71 新型コロナウィルス感染症に対するレムデシビルの治験成績
2020年6月11日 新型コロナウィルス感染症(Covid-19)の抑え込みに圧倒的な効果を示す薬が見つからないまま、死亡者は世界中で40万人近くに達しています (2020/06/07、現在)。 その中でレムデシビルは、効果がもっとも期待される治療薬の一つであり、2月6日、...
2020年6月11日


No.70 新型コロナウィルス感染症の治療戦略の情報は
2020年6月11日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染者数は全世界で670万人を超え、死亡者数は39万人に達しています(2020年6月6日, 現在)。しかし、他方で研究論文も急速に増え、問題点がかなり整頓されてきました。感染予防策➡早期診断と抗ウィルス治療...
2020年6月11日
No.68 新型コロナウィルス感染症で見られた小児の川崎病増加について
2020年6月3日 川崎病は、川崎富作先生が、現在の日赤医療センター勤務時代の1967年にそれまでは見られなかった新しい病気として50例を発表し、注目されてきた乳幼児の疾患です。粘膜皮膚リンパ節症候群とも呼ばれていますが、小児期に見られる代表的な血管炎の1つです。その血管炎...
2020年6月3日
No.66 新型コロナウィルス感染により生ずる肺血管の微細な変化
2020年5月25日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)では、多くの臓器に病変を起こし、それが重症化の原因と考えられています。しかも、その病変は、毛細血管と呼ばれるような細い血管の病変で、小さな血栓が多発し、臓器の機能が急速に低下していきます。...
2020年5月25日
No.65 新型コロナウィルス感染症の解剖例の報告
2020年5月25日 流行の最初のころは、微熱や咳が新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の典型的な症状でPCR陽性により診断されてきました。 医学的な研究論文が多数、報告されるにしたがって、感染の全貌が次第に明らかになってきています。...
2020年5月25日
No.63 吸入ステロイド薬は新型コロナウィルス感染を守るか、悪化させるか?
2020年5月18日 一般にステロイド薬は感染にかかりやすくするので肺結核などの治療の場合には、他の治療法で代替えができない場合に限って使われています。 問題となるのは、喘息や大多数のCOPD (慢性閉塞性肺疾患)で使われている吸入ステロイド薬です。吸入ステロイド薬は経口や...
2020年5月18日
No.62 ペットの新型コロナウィルス感染症
2020年5月18日 2020年2月および3月にそれぞれ、香港でペットとして飼育されていた犬が新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患していたことが判明しました。 調査の結果、2匹ともウィルスRNAは陽性でしたが、生ウィルスは1匹から検出されただけでした。ヒトから...
2020年5月18日
No.61 新型コロナウィルス感染症の死亡に関連した因子
2020年5月14日 武漢で新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のクラスター感染が起こった頃から死亡では急死が多く、その原因が心血管疾患にあるのではないかと推定されていました。冬季に多発するインフルエンザ感染でも流行年には心血管病変に関連した不整脈、心筋梗塞、心不全...
2020年5月14日
No.59 降圧薬が新型コロナウィルス感染症にかかりやすくさせるか?
2020年5月11日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)にかかりやすい人がいるのではないか、そのかかりやすさには高血圧の治療薬の一部が関わっているのではないか、すなわち、薬が新型コロナウィルスに罹りやすくしているのではないだろうか、という指摘は初期にたくさんの患者...
2020年5月11日
No.58 新型コロナウィルス感染症―集中治療室からの回復
2020年5月8日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)で最重症となった患者さんは集中治療室(ICU)で、かなりの期間、人工呼吸器やECMO(膜型人工肺)による治療を受けます。治療が奏功し、ICUから一般病棟へ移ってからも酸素吸入などの治療は必要となります。...
2020年5月8日
No.57 新型コロナウィルス感染症の臨床症状の問題点
2020年5月7日 発熱や咳がでて症状から新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が強く疑われる場合、地域ごとに保健所などあらかじめ決められた場所でPCR検査を実施し、診断を確定するというのが現在の流れになっています。...
2020年5月7日
No.55 高齢者介護施設で多発した新型コロナウィルス感染症
2020年4月28日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のハイリスク・グループは、高齢者で複数の合併症を持っている人たちであることは中国からの論文でも早い段階から指摘しています。 ここで紹介する論文は[1]、いま流行の火中にある米国での介護施設で起こった集団発生の...
2020年4月28日