

No.298 肺がん検診を他の病気の早期発見に生かす
2025年3月19日 わが国の死因の第1位は悪性腫瘍であり、肺がんがその第1位を占めています。早期発見のためには、原因を除くことを目的とした一次予防として禁煙運動(たばこコントロール)、さらに、早期発見、早期治療を目的とした二次予防が行われています。これにもとづき、40歳以上の男女に対し、年1回の胸部X線撮影(CXR)、重喫煙者の高危険群ではさらに喀痰細胞診の併用が実施されています。 胸部CT検査、すなわち低線量コンピュータ断層撮影法(LDCT)ではCXR検診の10倍程度の肺がんが発見されることが知られています[1]。また、LDCTによる発見は早期発見が多く、手術により切除した後により長生きするという成績が報告されています。特に、淡い陰影を示す高分化で予後良好な小型肺腺癌が非喫煙者や軽喫煙者で多く発見されてきています。私たちの施設でも非喫煙者の中年女性で胸部CT検査により偶然発見の早期肺がんを、しばしば、経験するようになってきました。 しかし、現在のCXRによる肺がん検診にLDCTを導入するには、検査費用の高額化、放射線診断医の負担増に加え
2025年3月19日
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