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木田厚瑞 医師の医療コラム
― 病気に向かい合う晴耕雨読の生活 ―
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2022年7月2日
No.257 コロナ後遺症はどのように考えられているか?
2022年7月2日 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、2022年6月29日現在、国内で931万人以上に達しています。うち、死者は約3万人です。数字だけをみれば、死者は3%ですが、回復者の中で相当数の後遺症の人がいると思われます。私たちも診る機会が増えてきました...
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2022年6月29日
No.256 心不全の合併が多いCOPD
2022年6月29日 COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療が難しい点は3つあります。1つ目は、増悪と呼ばれ、経過中に症状が悪化することです。風邪などが契機ですが治療が不適切であれば長期にわたり悪化したままの生活となります。2つ目は、治療が効果を上げなければ活動度がゆっくり低下...
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2022年6月13日
No.255 間質性肺炎を簡単に調べる新方法とは?
2022年6月13日 間質性肺炎は種類も多く、診断方法、治療法が複雑です。近年になり胸部CT撮影の技術が進み、病理解剖の所見との対比が進み初期の病変や治療による進行の差が明らかにされてきました。間質性肺炎は、近年、増加していると言われます。恐らく、環境の変化や高齢化社会を反...
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2022年6月3日
No.254 特発性間質性肺炎はどのような病気か?
2022年6月3日 長く空咳が続く、階段を上るときに苦しくなる、健診で胸部レントゲン撮影を行ったところ異常が指摘された、などの理由で受診する方がいます。 大きくまとめて間質性肺炎(ILD)という肺の病気は、肺胞の壁に細胞増殖、炎症、線維化が起こる疾患ですが発症には多様な原因...
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2022年5月30日
No.253 タバコとCOPD
2022年5月30日 5月31日は、「世界禁煙デー」です。厚労省はWHOと協調して禁煙キャンペーンを行っています。厚生労働省、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会が共同で取り組むことになっています。 呼吸器疾患の中でも特にCOPDは喫煙と古くから密接に関連...
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2022年5月25日
No.252 未熟児は喫煙の影響を受けCOPDとなりやすい
2022年5月25日 胎児や乳幼児の時代に受けた栄養障害が、中年期になり動脈硬化や糖尿病などの発症に影響するという説は、英国、ベイカー(Baker)による仮説として知られています。すなわち、出生前後の時期の栄養障害が、後年、成人に達したあとに肥満、糖尿病、インスリン非感受性...
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2022年5月20日
No.251 重症喘息でみられる気管支の痰づまり
2022年5月20日 喘息が重症化すると気管支の中に痰が充満した状態になり、空気の取り込みができなくなることがあります。19世紀、内科学の祖と言われたウィリアム・オスラー卿 (1849-1919年)は、喘息患者ではゼラチンのような痰が出る、と記載しています。しかし、重症の喘...
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2022年4月25日
No.250 喘息に似通っている誘導性喉頭閉塞とは?
2022年4月25日 鼻や口から吸いこんだ空気は、喉を通り過ぎ、左右に分かれた気管支を経て肺胞に至り酸素を取り込み、二酸化炭素を外に排出するガス交換が行われます。 食べ物を送りこむ食道と気管支が分かれている部分に繋がる喉頭は体のなかでも一番、細くなっており、複雑な神経支配で...
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2022年4月20日
No.249 室内汚染による呼吸器疾患の悪化をどのように防ぐか?
2022年4月20日 世界の人口の90%以上が、WHO(世界保健機構)が定める大気汚染の安全限界を超える地域に住んでいると云われます。2019年度の世界疾病負荷の調査によると大気汚染により毎年、670万人の死亡者が出ています[1]。大気汚染の結果、呼吸器疾患の中ではCOPD...
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2022年4月19日
No.248 種類の多い間質性肺炎をどのように区別するか?
2022年4月19日 間質性肺炎には、原因、発症の仕方、経過などから多くの種類に分けられています。この分類により新しい薬の治験が実施されてきたという経緯があります。狭い範囲でも確実に効果があるという証拠があれば、次第にすそ野を広げていけるきっかけとなり重要です。...
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