2022年6月13日No.255 間質性肺炎を簡単に調べる新方法とは?2022年6月13日 間質性肺炎は種類も多く、診断方法、治療法が複雑です。近年になり胸部CT撮影の技術が進み、病理解剖の所見との対比が進み初期の病変や治療による進行の差が明らかにされてきました。間質性肺炎は、近年、増加していると言われます。恐らく、環境の変化や高齢化社会を反...
2022年6月3日No.254 特発性間質性肺炎はどのような病気か?2022年6月3日 長く空咳が続く、階段を上るときに苦しくなる、健診で胸部レントゲン撮影を行ったところ異常が指摘された、などの理由で受診する方がいます。 大きくまとめて間質性肺炎(ILD)という肺の病気は、肺胞の壁に細胞増殖、炎症、線維化が起こる疾患ですが発症には多様な原因...
2022年5月30日No.253 タバコとCOPD2022年5月30日 5月31日は、「世界禁煙デー」です。厚労省はWHOと協調して禁煙キャンペーンを行っています。厚生労働省、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会が共同で取り組むことになっています。 呼吸器疾患の中でも特にCOPDは喫煙と古くから密接に関連...
2022年5月25日No.252 未熟児は喫煙の影響を受けCOPDとなりやすい2022年5月25日 胎児や乳幼児の時代に受けた栄養障害が、中年期になり動脈硬化や糖尿病などの発症に影響するという説は、英国、ベイカー(Baker)による仮説として知られています。すなわち、出生前後の時期の栄養障害が、後年、成人に達したあとに肥満、糖尿病、インスリン非感受性...
2022年5月20日No.251 重症喘息でみられる気管支の痰づまり2022年5月20日 喘息が重症化すると気管支の中に痰が充満した状態になり、空気の取り込みができなくなることがあります。19世紀、内科学の祖と言われたウィリアム・オスラー卿 (1849-1919年)は、喘息患者ではゼラチンのような痰が出る、と記載しています。しかし、重症の喘...
2022年4月25日No.250 喘息に似通っている誘導性喉頭閉塞とは?2022年4月25日 鼻や口から吸いこんだ空気は、喉を通り過ぎ、左右に分かれた気管支を経て肺胞に至り酸素を取り込み、二酸化炭素を外に排出するガス交換が行われます。 食べ物を送りこむ食道と気管支が分かれている部分に繋がる喉頭は体のなかでも一番、細くなっており、複雑な神経支配で...
2022年4月20日No.249 室内汚染による呼吸器疾患の悪化をどのように防ぐか?2022年4月20日 世界の人口の90%以上が、WHO(世界保健機構)が定める大気汚染の安全限界を超える地域に住んでいると云われます。2019年度の世界疾病負荷の調査によると大気汚染により毎年、670万人の死亡者が出ています[1]。大気汚染の結果、呼吸器疾患の中ではCOPD...
2022年4月19日No.248 種類の多い間質性肺炎をどのように区別するか?2022年4月19日 間質性肺炎には、原因、発症の仕方、経過などから多くの種類に分けられています。この分類により新しい薬の治験が実施されてきたという経緯があります。狭い範囲でも確実に効果があるという証拠があれば、次第にすそ野を広げていけるきっかけとなり重要です。...
2022年4月4日No.247 慢性腎臓病と睡眠時無呼吸症候群の関わり2022年4月4日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、いびきをかく、熟睡できない、昼間にも眠気が強い、居眠り運転の原因となる、など歴史的には社会的な視点からの問題点が指摘されてきました。しかし、近年、高血圧、脳卒中など心血管の疾患や糖尿病など多種の内臓疾患の発症、悪化要...
2022年3月28日No246 関節リウマチに多い喘息とCOPD2022年3月28日 喘息も関節リウマチも日常の診療では頻度の高い疾患として知られています。関節リウマチ(RA)は全人口の1%を占めると云われます。 日常の診療で、喘息、COPDの患者さんにRAの症状が見られる人が時々、診られます。...