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木田厚瑞 医師の医療コラム
― 病気に向かい合う晴耕雨読の生活 ―
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No.303 社会的な正義が必要とされるCOPD対策
2025年4月9日 COPDは、歴史的には社会性の高い疾患として知られています。肺結核に関する治療が一段落した1960年代初頭から、発症の原因として、環境問題、喫煙問題が取り上げられてきました。 「ロンドン- 慢性気管支炎、シカゴ-...
4月9日
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No.302 気管支拡張症―多くの症例から明らかにされた治療の問題点
2025年3月31日 気管支拡張症は、重い症状を伴う場合には治療の難しい病気の一つです。 肺結核による気管支拡張症 により、あふれ出るような多量の痰と、さらに結核菌による脊椎カリエスによる疼痛に苦しみながら、34歳の若さで亡くなった正岡子規(1867-1902年)の最晩年...
3月31日
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No.301 「難治性の喘息」をさらに難しくしている3つの併存症
2025年3月30日 喘息は、古い歴史をもつ病名の一つです。明治期に、わが国の医療の歴史をまとめた富士川 游の古典的名著、「日本医学史綱要」(東洋文庫、平凡社、昭和48年再刊)によれば、 「喘息」 の名称は、中国最古の医学書である「素問」、「霊枢」にすでにみられるといいま...
3月30日
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No.300 アトピー性皮膚炎、大気汚染、ピーナッツ・アレルギー:複雑な因果関係
2025年3月26日 中年や60歳を過ぎた方で、喘息があり、しかも首筋の皮膚が赤くなった アトピー性皮膚炎(AD) の方をときどき、診ることがあります。ほとんどが子供の頃から、と言います。...
3月26日
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No.299 マイクロプラスティックが呼吸器系に与える影響
2025年3月22日 肺は解剖学的には外界に直接、解放している内臓です。同じ内臓でも呼吸器系が消化器系と異なるのは、食べ物を選ぶように自分できれいな空気だけを選択して吸うことができないことです。WHO(世界保健機関)によれば 屋外の大気汚染 により、2019年度に、世界で...
3月22日
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No.298 肺がん検診を他の病気の早期発見に生かす
2025年3月19日 わが国の死因の第1位は悪性腫瘍であり、肺がんがその第1位を占めています。早期発見のためには、原因を除くことを目的とした 一次予防 として禁煙運動(たばこコントロール)、さらに、早期発見、早期治療を目的とした 二次予防...
3月19日
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No.297 有名歌手の二人を苦しめた間質性肺炎
2025年3月10日 天賦の歌唱力と言われた美空ひばりさん(1937-1989年)が亡くなったのは特発性間質性肺炎の悪化による呼吸不全でした。享年52歳。約4年間の闘病でしたがその間も歌い続け、多くのフアンを魅了しました。ハスキーボイスで知られる八代亜紀さん(1950-2...
3月10日
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No.296 長引く咳について知る
2025年3月6日 咳は、外来を受診する多くの患者さん方の共通した症状です。ありふれた症状にもかかわらず咳の研究は、歴史的には遅れていました。その理由は、従来の臨床研究の方向は、咳が起こる 機序を考え 、それにもとづき 対策を考える...
3月6日
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No.295 激しい気候変動が呼吸器疾患をもつ高齢者を直撃する
2025年3月5日 兼好法師(1283年~1352年ごろ)は、冬の寒冷には耐えられても猛暑の夏は耐え難いので住まいの建築は夏を考えて作りなさい、と述べています(徒然草55段)。当時でも家屋構造から日本の夏の暑さは苦になるほどでした。現在、地球全体の平均表面温度は産業革命前...
3月5日
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No.294 つば九郎の死:診断の難しい肺高血圧症
2025年2月25日 東京ヤクルトスワローズの公式マスコット、「つば九郎」こと、足立 歩氏(52歳)が沖縄キャンプから移動中の空港で2月4日、急死したとの報道がありました。読売新聞の「編集手帳」には、重たい着ぐるみで役を演じきった氏の訃報に泣いた、とマスコットに徹したプロ...
2月25日
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