4月4日No.247 慢性腎臓病と睡眠時無呼吸症候群の関わり2022年4月4日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、いびきをかく、熟睡できない、昼間にも眠気が強い、居眠り運転の原因となる、など歴史的には社会的な視点からの問題点が指摘されてきました。しかし、近年、高血圧、脳卒中など心血管の疾患や糖尿病など多種の内臓疾患の発症、悪化要...
3月7日No.242 睡眠時無呼吸症候群には肺がんの合併が多い2022年3月7日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、成人だけではなく小児期にすら認められる頻度が高い複雑な病気です。 どのように起るのかは、いまだに不明の点が少なくありません。例えば、最新の文献をまとめて解説している医学記事[1]ではOSAを以下のように説明しています...
1月25日No.234 睡眠時無呼吸症候群と心房細動の関係2022年1月25日 心房細動(AF)は、最も一般的に治療される不整脈として知られています。 AFの合併症は、血栓塞栓症(脳卒中を含む)のリスクと心不全です。 心房細動の有病率は年齢とともに増加し、60歳以上の人口の4%以上に影響を与えると推定されています。...
1月17日No.233 睡眠時無呼吸症候群に関する話題2022年1月17日 医療に関する新しい情報は日進月歩ですが、睡眠時無呼吸症候群に関する研究にも急速な進歩があります。米国肺学会は、呼吸器系の研究、啓蒙で世界をリードしていますが、毎年、進歩の跡を要約して知らせています。2019年にAmerican Journal of...
1月8日No.227 心血管病変を起こす睡眠時無呼吸症候群2022年1月8日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、肥満気味の中年男性に多く、日中の居眠りが問題であるという観察研究が元になり、社会的にも重要な病気として注目されるようになりました。 OSAに関する研究は、最近10年間で非常に進歩しました。特に注目されるのは、OSAは...
2021年1月6日No.128 睡眠時無呼吸症候群に多く見られる認知機能の障害2020年1月6日 睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、中高年に多い病気で、睡眠中の大きないびき、繰り返して起こる短い時間の呼吸停止、熟睡感が無く、眠ってはならない会議などで居眠りをくり返すなどの症状から受診する場合が多く見受けられます。...
2020年8月31日No.102 睡眠時無呼吸症候群と体内水分コントロール2020年8月31日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は種々の原因で生じますが中でも肥満は、もっとも多い原因として知られています。減量はOSAで行うCPAP治療と並び、最も大切な治療法の一つとなっています。 ところがCPAP治療を開始すると3-6ヶ月間にわたり体重が増加す...
2020年6月22日No.78 睡眠時無呼吸症候群を伴うCOPDは心血管病変を起こしやすい2020年6月22日 COPD (慢性閉塞性肺疾患;肺気腫、慢性気管支炎)と睡眠時無呼吸症候群(OSA)はそれぞれ、40歳以上では人口の約10%に相当すると云われています。COPDとOSAの両者が合併した状態は、重複症候群(Overlap...
2020年6月16日No.75 妊娠中の睡眠時無呼吸症候群と糖尿病2020年6月16日 肥満が多い米国では、妊婦の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の増加が問題となっています。 妊娠中の閉塞性睡眠時無呼吸の合併が糖尿病の発症にどのように関連するかについては疫学調査では知られていますが、厳密に検証した成績は多くありません。...
2020年4月22日No.53 注目される重症喘息と睡眠時無呼吸症候群の併存状態2020年4月22日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は中年で肥満の男性に頻度が高い病気です。 気管支喘息は、女性に多い病気ですが、最近、OSAと気管支喘息が共存し、互いに深く関係し、悪化させることが注目されています。ここで紹介する論文[1]は、両者の関係を詳しく解説して...
2019年11月18日No.19 閉塞性睡眠時無呼吸症候群はどう変わってきたか2019年11月18日 WHO(世界保健機関)の推計では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の患者数は全世界で1億人に達すると報告されました(2009年)。 この推定数は、過剰ではないかと思われますが、米国では2015年度にOSAの医療費の総額は、124億米ドル(日本円 約...
2019年10月1日No.9 危険が増すCOPDと睡眠時無呼吸症候群の合併2019年10月1日 慢性の病気では重なりあうと治療が複雑化するだけでなく、どちらか単独よりも入院回数が増え、生存期間が短くなることが知られています。 COPD(慢性閉塞性肺疾患;肺気腫、慢性気管支炎)は中高年に多い病気です。他方、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)もまた中...
2019年9月11日No.6 閉塞性睡眠時無呼吸症候群で酸素療法はCPAP治療の代わりになるか2019年9月11日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は睡眠中にくり返して呼吸が停止し、その結果、血液中の酸素濃度が低下し、その影響が全身の臓器に及ぶ病気と考えられています。 OSAの治療ではCPAP治療は効果が期待できる治療として確立していますが、決められた通りに治療が...
2019年9月10日No.5 閉塞性睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気か2019年9月10日 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、わが国でも新幹線の運転士の居眠り事件などから注目されるようになりましたが、歴史的には肥満者の多い欧米が出発点です。OSAとはどのような病気なのか。その概要を分かりやすく解説した論文が米国で最も評価の高い臨床雑誌に発...
2019年9月9日No.4 閉塞性睡眠時無呼吸症候群は認知症の発症に関係するか2019年9月9日 高齢者人口の増加で心配されているのが認知症の増加です。睡眠時無呼吸症候群がアルツハイマー病の原因の一つではないか、と考えさせる研究論文が発表されています。 Q.認知症とは何か 認知症とは、脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が...
2019年9月1日No.3 CPAP発明と発展の歴史2019年9月2日 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、閉塞性無呼吸症候群(OSAS)と中枢性無呼吸症候群(CSAS)に分けられています。呼吸器内科医が治療にあたるのは、大多数が前者であり、その主な治療手段がCPAPと呼ばれる医療機器です。...